まさかパッケージに衝撃のラストが描かれていたとは・・・!
ローレン・コーハン主演のホラー系スリラー。あくまでホラー“系”なので、そこは間違えないように。前半ホラー系、後半スリラーって感じで。前半のホラー系がどうしても苦手って人は、音絞って字幕見てればモウマンタイでしょう。効果音SEでひたすらビビらせる古典ですよ。いきなり夢だったり。こういう古典って最近ご無沙汰だったから、逆に結構新鮮でした。
過去に別れを告げるべく新天地にやってきたグレタ(ローレン・コーハン)は、老夫婦と一緒に生活している8歳の少年の世話係のアルバイトをすることになる。ところが紹介されたのは子供の人形で、夫妻はブラームスと呼んでかわいがっていた。さらに人形の世話には、決して破ってはならない10のルールがあったが、グレタは老夫婦が旅行に出掛けた後、そのルールを無視してしまい……。
ザ・ボーイ ~人形少年の館~ (2015) – シネマトゥデイ
いやあ、せつないね。ほんと観終わったあとは、せつない(笑)
でもこれが社会の現実なのかと思うわけですよ。日本に置き換えると、親の年金にしがみつくオヤジキッズとそのオヤジをいつまでもキッズ扱いして養うジジイババアという構図。2000年代から表面化してきた問題を、小奇麗なイギリス洋館のグリムな世界観の中で繰り広げられる摩訶不思議大冒険に置き換えてみましたよ、というテイスト。これを観たあとのジャパニーズジジイババアは何を思うのやら・・・
と心配してみたところで、ジジイババアはまずこの手の作品を観ないよなあ、と。。。がっくしトホホ(笑)。そしてこの手が大好物なホラー愛好家たちからは、予想範囲内の大ブーイング。おいおい、誰がこの作品を愛してくれるんだ!?と一瞬心配になりましたが、そう、おれたちB級映画愛好家がちゃんと救いの手を差し出してあげてるじゃないのと、妙に安心してしまい自己完結。いいんですよ、これで。
ここまで読んで観る気なくしたそこのあなた!ライトなホラー系スリラーとしては、デートムービーにはなりうるんですよ。たとえば独り暮らしで彼女呼んで一緒にご飯食べたあとは、このDVDだったりね。ちょっぴりドキドキすればいい感じでエッチにつながるはず。新感覚エッチムービーとして売り込めばよかったのかもしれないなあ。
いろんな楽しみ方ができる作品じゃないかな。これはこれでアリ!