ガールネクストドアのエミール・ハーシュ主演のなんちゃってB級映画。B級と思わせといて実は結構な佳作という、能ある鷹は爪を隠す的なパターンがあるとは。いやー見事にやられちゃった。
ビジネスのチャンスをつかむためにロシアを訪れた若き企業家ショーン(エミール・ハーシュ)とベン(マックス・ミンゲラ)は、その晩突如停電に見舞われる。彼らは空から正体不明の光が地上に降り注ぎ、触れた人間が粉々になってしまうさまを目撃。その正体は地球侵略に襲来したエイリアンで、世界各国で侵略が始まっていることを知ったショーンたちは、姿なき敵に挑もうとするのだが……。
ダーケストアワー 消滅 (2011) – シネマトゥデイ
大作ほどの予算がないにもかかわらず、随所にアイデアと工夫が見て取れる映画の教則本みたいな感じを受けました。あーそういう見せ方いいね、となぜか監督目線(笑)。ロケーションがロシアっつーのもよかったんじゃないかな。画になる場所をひろーく使える共産圏の特権みたいなところがあるじゃん?そういう使い方ができるとスケールが大きくなるんだよね。
俳優陣はというと、エミールハーシュ。好きです(笑)。その相方もGOOD。どちらもタフガイ系じゃないから、逃走系の流れになるのは致し方なし。そういう中でも先頭に立って進んでいくハーシュなんだけど、どうしてもガールネクストドアの印象が強くって。いや、本人はキャリア積んで演技も良いんだよ?どっぷり世界観に浸かってる。なのに、おれの色眼鏡がそれを受け付けてくれないのよ。もう!ガールネクストドアをまた観たくなっちゃった!!
その他、チームのメンバーも順にやられていってね、このへんもセオリーどおり教則本です。見慣れてるとかマンネリとかではなく、リズムどおりで心地良いっていうのかな。うん。最後はやっぱりそういう終わり方ですよね、と。無かったことにされたターミネーター3を思い出しました(笑)
締めはハーシュの相手役、ヒロインらしくないけどいちおヒロインのオリヴィア・サールビー。名前はもちろんこの映画で知ったんだけど、いやーWiki見るまで全然気づかんかった。まさかのジャッジドレッドのヒロインだったとは。もう!ジャッジドレッドをまた観たくなっちゃったよ!!