ハード・パニッシャー

Vendetta
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イギリス産のバイオレンスなクライムもの。パニッシャーと邦題に付いてはいても、原題は単純に『復讐』。そっから仕事のできない邦題担当者がパニッシャー系の名前をつけてしまい、ネット上の散々なレビューにつながるというパターンです。レビューの星が少ないということはDVDも売れずじまい。各社の邦題担当者はもうちょっと真剣になれよ?査定が下がるぞ(笑)

アフガニスタンで任務にあたっていたイギリス軍特殊部隊員ジミーのもとに、両親が亡くなったとの報せが届く。すぐに帰国したジミーは、父親が路上で襲われていた女性を助けたためにギャング団に逆恨みされ、母親と共に生きたまま火をつけられて殺害されたことを知る。自らの手で犯人たちに裁きを下すことを決意したジミーは、特殊部隊で鍛え抜かれた肉体と頭脳を駆使して犯人たちを1人また1人と追いつめていく。

ハード・パニッシャー : 作品情報 – 映画.com

これはねえ・・・すべてはイギリス産ゆえなんでしょうね。このスッキリとしないのはもうイギリス特有ですよ。頭でっかちの変態紳士の国だから、まあ適当に無敵の特殊部隊にもダメージを与えておこうとか、敵役にも見せ場を入れておこうかとか、えらい立場の本当の悪いやつもキャラを立たせておこうかとか、全員の人権に配慮したらなんとも凸凹な映画になってしまいました、みたいな。試写しても、能天気なハリウッド的じゃないし知的クールでいいんじゃない?とアンチハリウッドのプロデューサーがOKサイン出しちゃったんでしょ。それもこれもイギリスだからで全部許されるんじゃないでしょうか。だってイギリスだもん。この程度ですよ。

でも観れなくはない。これがまた話をややこしくしてる。救いようのないファッキンムービーなら、そういうものか、とクソさを楽しめるのとは違って、この手のそこそこ観られる中途半端ハゲムービーは映画フリークたちから総ツッコミを受ける。ダメさが足りなかったばかりに。ちょっとでもマシにしておこうというプライドが働いちゃったかな?いい加減にしろよ大英帝国。

という前提をしっかり含んだ上で本作を観ると、しっかり楽しめるはず。そういう意味ではやっぱり変態ムービーでしょうね。でももったいないよほんと。ぜひハリウッドでリメイクしてほしい。・・・まさかそれってパニッシャー!?もうあるじゃん!!

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