ウェイトレス~おいしい人生のつくりかた

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女の思考回路は理解不能

ケリー・ラッセル主演のヒューマン(?)映画。監督は無名だったエイドリアン・シェリー。“だった”というのは、エイドリアン・シェリーはこの映画で名を上げることになったから。彼女はこの映画を撮り終えたあとに殺害されている。

あらすじはひとりの女の離婚ムービー。と一言では言えないほど、奇天烈でエキサイティングな内容。めんどくさいから、気になった人はみてちょ。たぶん、ヒューマン映画ではないよね。ひとりの女性の人生のロードムービーみたいな感じ。

この映画って、女性監督だからか視点が面白くって、演出も独創的。映画全体に漂う独特な雰囲気で、グイグイ引き込まれる。そして観客の期待をどんどん裏切る。ほんとバッサリ。このへんが女性監督ならではなのかもしれない。ていうか、たぶんこの監督さん、かなりのキテレツだよ。きっと妄想狂。普段溜めに溜めた妄想をこの映画で爆発させたって感じじゃないのかなぁ、きっと。

ちなみに、監督のエイドリアン・シェリー、劇中にも準レギュラーで出演。ウエイトレス三姉妹の3番目の女性がエイドリアン・シェリー。冴えないメガネのね。たぶん、吹き替えで観たからだろうけど、このエイドリアン・シェリーの冴えないっぷりがすんげぇーの。水谷優子のおかげだろうね。

あ~、なんか今思ったけど、映画の中で役者さんが演技してんだけど、これがまた小芝居かかってんだよね。このへんが妄想爆発なのかも。そのせいか劇中でのヒドイ仕打ちもそこまで酷く思えない。これって、やっぱ登場人物がどっか頭ぶっ飛んでるからだろうな。

監督がキテレツだの変わってるだの妄想狂だの言ったけど、それ全部ひっくるめて、なんだかんだで面白い映画だった! 最後だけは期待を裏切らなかったのも、溜まったカタルシスを爆発させてくれてよかったよ。

ケリーラッセル、この映画で初対面だったけどすっげぇー魅力的。超タイプです(照)

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