ひどいよマッコールさん…
デンゼルワシントン主演のクライムアクション。おまけで何か足すとしたらヴィジランテ映画。クライムやスリラーの中の細かいジャンル分けだそうで。復讐系?カタルシス系と言ってもいいかもね。個人的にはこのジャンル分けはアリです。
シチリアでの事件で負傷し心身ともに限界を迎えたマッコールは、アマルフィ海岸沿いの静かな田舎町にたどり着く。身内のように温かく接してくれる人々の存在に救われた彼は、この町を安住の地にすることを心に誓い、イコライザーのスイッチともいうべき腕時計を外すことを決意する。しかしその町にも魔の手が迫り、マッコールは大切な人々を守るため再びイコライザーの仕事を開始。やがて事態はイタリア全土を巻き込む爆破テロ事件へと拡大していく。
イコライザー THE FINAL : 作品情報 – 映画.com
良いあらすじがなかったんでやむなくこれで我慢。ローマ駅の爆破テロは少々蛇足だった気がしなくもないんで。マーケティング的に風呂敷は広げておきたいのは分かるんですけども。あと少し引っ掛かるところといえば、元DIAだの元CIAだのと情報がネット上には溢れてますけども、もう私が統一してしまいます。マッコールさんは元DIA(アメリカ国防情報局)です。それが1番しっくりくるでしょ。手帳からのダコタファニングの流れにしても、内勤外勤の話にしても。安易にCIAに頼りすぎなのよみなさん。これからの時代はDIAよ。
さあ、スッキリしたところで肝心の内容。テンポよし、演出もいいでしょう、キャメラの画作りもイタリアに合ったザラっとした質感で好感が持てる。前作が最強の敵だったとして、今回はこうするしかなかったのかなという落としどころでもあって、全体的に悪くはない。終盤までのストレスと最後の仕上げとのバランスがちょっと悪いけどね、十分カタルシスは得られる。
何が悪いか?
う~ん・・・脚本・・・?
全体的に一本道すぎません?1,2ともに流れの良いコース料理だったのが、今回の3はパスタセットみたいな感じ。料理までイタリアンになっちゃったよ!てね。もうチンピラには手に負える相手じゃないことは分かり切ってるじゃん、マッコールさん。最後なんて逆にひどすぎて見てらんないよなあ。チンピラが為す術なくやられていく様はなんともはや。もうちょっと演出的にもやりようがあったんじゃないかと思ったりしなくもない。なんつーか、加減が難しかったんかな、今回はね。監督変わった?と思ったら安定のフークアだしさ。
今回ばかりは塩加減をミスったか!?