ロビン・ウィリアムズ主演のSFサスペンス映画。SFでサスペンスなら鉄板だろって思いきや・・・。
人々が“ゾーイ”と呼ばれるマイクロ・チップを脳に移植し、全人生の記憶をそこに記録している社会。死後、ゾーイ・チップは編集者によって再構成され、追悼上映用の美しい記憶を留めた映像として甦る。ある日、一流のゾーイ・チップ編集者、アラン・ハックマンのもとに、ゾーイ・チップを扱う大企業アイテック社の弁護士チャールス・バニスターの未亡人から編集の依頼が舞い込む。ところがそのチップには、アランの心に深い傷となって残っている幼い頃の記憶に関わる驚くべき映像が映っていた。
ファイナル・カット – allcinema
暗く冷たい世界観の中、柔らかい物腰のロビン・ウィリアムズはちょっと場違いな気がする。魅力がないキャラクターに魅力がない世界観、そしてストーリー。そのわりには、SFらしい映像美や演出にはえらく力が入っていて、話の筋さえ違っていれば、もっと面白いものになりえたかもしれない。
映像的な質感は『バタフライエフェクト』に似てる。ただ、あらすじが抑揚もなく平坦でつまらない。サスペンスチックだから、ラストに向けて若干の物語の収束が見られるけど、結局ラストもなんじゃそりゃ的終幕で、鑑賞後のキツネにつままれた感はハンパないと思う。
とまあ、ここまで散々コキおろしてきたけど、やっぱなんにも面白くないんだよね。見続けるのが苦痛になるくらい。だから、なにか作業しながら観るのがオススメ。いや、もうそこまでいくと観ないのがオススメかな(笑)
アイデアはいいんだけどなあ。腕の良い脚本家がリライトしてくれたら化けそう。その日がくるまで封印しておこうか。ごめんねロビン!