ボーグマン

Borgman
(C) Graniet Film, Epidemic, DDF/Angel Films, NTR

なんという衝撃。観終ったあとの脳内カオスがまた心地よい。

淡々と進む不条理・・・サスペンス?スリラー?犯罪もの?ほんとなんて言ったらいいか、ジャンル分け不能な異色の映画。もうジャンルは『異色』でいんじゃね!?(笑)

森の中に潜んでいたボーグマンが、武装した男たちに追われて街に逃げ込んだ。高級住宅地で暮らす幸せな家庭に住み着いたボーグマンは、仲間を呼び寄せて住民たちをマインドコントロールしていく。

引用元:ボーグマン作品情報 – 映画.com

吹き替えで観た人なんてほとんどいないんだろうけど、字幕版は何語よ?オランダ語???フツーに英語じゃないのも相まって、独特の雰囲気を醸し出すボーグマン。人じゃなく映画のほうね。監督がオランダ人だし、製作はオランダ・ベルギー・デンマーク合作とあるから、やっぱりオランダ語なのかなあ。

BGMも効果音もそれほどなく。とても静かに、淡々と。流れていくストーリーになぜか目が離せない。他の映画ならよそ見してるはずの、なんてことはないシーンですら見入ってしまう。編集うまい。

まあ、あれですよ、他のサイト見てもらったら分かると思うんすけどね、レビューは散々です。もしくは賛否両論。ほんと真ん中一切なしの、好きか嫌いかの真っ向勝負。理由はおそらくメインキャラの死と、悪が最後に勝つところでしょうね。つーか、ボーグマン=悪、なのか?ってとこがミソなんじゃないかと思った。付け込まれる人間に問題があるんじゃねーの?って突きつけてくる監督脚本のヴァーメルダム。だから、異様な取り巻きの仲間たちも動物の演出もちょいちょい挟んでくる手術的なシーンも、一種の味付けなだけでほとんどフェイクだったりするんすよね。それっぽい雰囲気を出すためだけのスパイスって感じ。

ただ、ひっかかるのはマインドコントロール。日本語だと洗脳って言われるけど、ボーグマンのは洗脳ほどのものじゃないような気がする。本当にマインドコントロール。心理をうまく操ってんだよね。あくまで、心理。心そのものを支配するんじゃなく。こっちを押せば、あっちが押し出される、心のてこみたいな世界?心理って。

現実の世界でも、誰かに操られてる人って結構いるんじゃない?案外心に隙間がある人いるんですよねぇ。おーっほっほっほ!あッ、これって実写版笑うセールスマンinヨーロッパじゃん(笑)

てなところで。
エンドロールのあと一緒に観た人とあーだこーだ言いたい人にはオススメかもしれません。おれは好きです。

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