悪役畑の俳優がダーティな主役に。
原題はFREEZER。なんでこれをそのままタイトルにしなかったかなあ。デンゼル映画の宣伝になっちゃうよ？邦題担当スタッフって、適当な事務のお姉ちゃんかハゲのおっさんがやってんの？て思うくらい酷い。まあいいや。
監督はミカエル・サロモンという北欧系の人。名前から察するに北欧系でしょ？ロシアンマフィアが登場するし。おー、検索したらやっぱそうでしたか。バイオグラフィを見ると結構卒なく撮る監督さんみたいですね。バックドラフトチームとは。撮り方や進行はたしかに丁寧でB級感は感じない。質感もGOOD。
寒い冷蔵室のようなところで目を覚ました男。突然現れた男たちにあの金はどこにやったと問い詰められ、答えなければ命はないと脅迫される。記憶が曖昧なまま、この密室から脱出を試みるのだが・・・。
ジャッキーアレンジ
ただねぇぇぇええええ！！
脚本だなあ。このなんともやるせない星3つ感の理由は。観終わった後のガッカリ感というかモヤモヤ感はどうしてくれんだというのがまずもっての正直な感想。
フツーなら最後のカタルシスで一気に細かい枝葉の部分は洗い流してくれんだけどね、これはブツが大きすぎて、流しても流れきれなかった状態ですよ。ほら、あの公園の便器ね。和式っぽい跨ぐタイプの。溜まり部分に残っちゃった、みたいな。
しかも細かいとこ言えば、中途半端な最後のせいで妙な勘違いまでしてしまうわけ。いやそれがもしかしたら狙いかもしんないんだけど、だったらそれはそれでおかしいじゃんというかなんというか。ソレとかアレとかコレとか代名詞ばっかの感想文だなこりゃ。。。（笑）
とにかくね、言いたいことはこれだけ。最後は仲間だったの！？今までのは全部お芝居！？途中からの推理はどこまでが正解！？誰と誰が汚職警官！？大ボスがわざわざ現場まで来て殺されちゃう！？壊したはずの換気扇が復活したの！？辻褄合わなすぎー！！
ってね。こんな感じの映画でしたね。90分の緊迫感が味わえると思えば、悪くはないんじゃないでしょうか。答え合わせのために2回目？観るわけないじゃん。
ちなみにおれの答えは、主人公は始めっから何も知らない。彼女とは途中からなぜかの恋仲になる。そして最後の意味不明ハッピーエンド。頭ん中ハテナマーク。たぶんこれが正解でしょ。
でもこの映画キライになれないんだよなあ。主人公のナイスミドル、いろんな映画で脇役やってるじゃん？結構好きな俳優さんなんだよね。うん、味がある。そんな彼を主役に据えて、たっぷり90分堪能できるという意味では、観て損はない。ただ、2回目は観ないように。評価が下がるだけだぞ！
