ロックアウト

Lockout
(C) 2011 EUROPACORP

最後の見せ場って・・・あれなんなんすか(笑)

リュックベッソン、ガイピアース、SFアクション、面白くないわけがない!と思ってた時期がおれにもありました。フランス製作になると、こうもハリウッドと違うのか。

2079年。宇宙空間に実験的に作られた脱獄成功率0%の刑務所MS-1。しかしコールドスリープによって管理されていた500人の凶悪犯が一斉に目を覚まし、大規模な暴動が発生する事態に。折しも、刑務所の視察に訪れていた大統領の娘エミリーが他の職員と一緒に人質となってしまう。そこでエミリーを救出するため、傲岸不遜で皮肉屋ながら凄腕の元CIAエージェント、スノーが送り込まれるのだったが…。

引用元:ロックアウト – allcinema

ストーリーよし。序盤の入りよし。ピアースよし。三方良しなのに、なんで観終わったあとこんなにモヤっとすんだろうねぇ。同じ素材でハリウッドに作り直してもらいたいくらいですよホント。

まず、小気味よいトークセッション要らない。いや、要らないんじゃなくてフランス流は勘弁して。吹替えで観たからかな?余計くどく感じたのよね。吹き替え陣が豪華?そんなんどーでもええがな。

ストーリーに起伏をつけるための演出は、どれも味付け悪し。イラつかせるだけイラつかせてテンポも悪い。そこをなんとか敵役のうまさでカバーしてくれてはいるんだけど、そこまで頑張ってくれた敵役に対するカタルシスがほぼないんだよなぁ。カタルシスって敵とやり合うアクション映画には絶対に必要な要素だろ。それを放棄ってどういうことやねん。あんだけ主人公チームにストレス与え続けた狂った敵役があっさり宇宙船とサヨウナラって・・・

おい、フランス人!そういうことじゃねぇーんだよ!!

そして最後、仲間だと思ってたやつが実は・・・って大どんでん返し。これも演出がイマイチなせいか、あっそうですか、となる。なんつーか、こう、タメみたいなものがないんだよなぁ、この映画。フレンチトースト、フレンチキッス、フランス屋、おフランス、まさにそんな感じ。トイレのもう一歩前へ的なもんだね。

洒落た、上品な、おフランスアクション。ながら見がいいかもね。観終わったあとの程よく溜まったモヤモヤは、地球版ダイアハードで解消するのがオススメ。1でも2でも3でも、どれでもいいや。いや、おれはサイモンさん派かな。3が地味に面白い。

タイトルとURLをコピーしました