安心してみられるスリリングアクション・・・なんだけど
ミラジョボビッチ主演のアクション映画。監督さんはなんとあのVフォーヴェンデッタの人だそうで。どうりで進行も演出もそつなくこなしてるわけだ。敵役のピアースブロスナンがいい味だしすぎ。
ロンドンの米国大使館に派遣されたエリート外交官のケイト・アボット。その任務は、テロリストの不正入国を未然に防ぐこと。年の瀬も押し迫った12月29日、彼女はビザ申請された医療ガスの専門医に不審を抱き、独断で承認を保留する。するとほどなくして、大使館員たちが犠牲となった爆破テロが起き、間一髪で助かるケイト。それは凄腕の殺し屋“時計屋”がケイトを狙ったものだった。さらに、今度は同僚のビルに銃を向けられ、もみ合いの中でビルが銃弾に倒れ、ケイトは爆破テロと殺人の容疑で指名手配されてしまう。殺し屋ばかりか英米の捜査当局からも追われる中、大晦日のタイムズスクエアを狙った巨大テロ計画を突き止めたケイトは、たった一人でその阻止へと動き出す。
引用元:映画 サバイバー – allcinema
ミラジョボビッチだからブロスナンだからってことでアクション期待しすぎるのは禁物。ポスターみたいなスケールの大きなことにはならないかな。アクションよりもどっちかっつーとスリリングなクライムもの。あと、舞台はお堅い系の職業ばかりなので社会派にも見える。頭弱い系の彼女と観る方はちょい注意が必要だろうね。
でー!
1時間半、テンポよし、サクっと見れる、題材は逃走追跡もの、ハラハラしないわけがない、ラストは安心の結末、じゃあ面白いんだろ?と言われると、面白い!と言い切れない何かがそこにはある(笑)
理由は作品の雰囲気、キャスティング、カタルシスあたりだろうなあ。それ、映画に必要な全部じゃんって言われたらおしまいだけどさ。そのうち1番ウエイトを占めてんのがカタルシス。あんだけ最強の時計屋があの最後でいいんかい!?みたいな。その後の主人公の汚名挽回までを描き切ると、観客は胸がスッとしたんじゃなかろうか。司令塔のババアがどうなったかも気になるし。そのへんの回収までしてくれたらよかった。
お次はキャスティング。概ねよし。問題は主役だよ(笑)
ミラはもうバイオのイメージが付きすぎた。あとアクション系のイメージも。ブロスナンと張り合える女優はそうなかなかいないけどさ、ミラはたしかに張れるよ?けどもうミラじゃないだろ。あいつはゾンビとチークを踊ってればいいんだよ。アクションとは程遠い女優さんを連れてきてほしかった。じゃあ誰なんだよ?と言われるとあーあーあー聞こえませーんってなるけど(笑)
そして雰囲気。これはねー、もうほんと好みだけど、終始一貫して全体に漂う悲壮感みたいな、そりゃストーリーがそうなんだから仕方ないだろって言われたらそうなんだけどさ。ひとりは陽気な息抜きキャラがいてさ、それとのやり取りがあってもよかったんじゃないの?それがあの司令塔のババアとのやり取りなんだって言われると、あれじゃどうにもこうにも力不足だろ。
マイナスばっかりをあげつらったけど、それをひとりで爆上げしてくれたのがブロスナンね。ここ最近のなりふり構わないなんでもやるよ精神は観てて本当に面白い。しかも2番手3番手ばっかりでしょ?今が1番役者を楽しんでるんじゃないかなあ。幸せになるための5秒間しかり、クーデターしかり。
締めくくると・・・総じてよし!
定番なんだからハズレない!けど大当たりでもない!!