バーバー

The_Man_Who_Wasn't_There
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ビリー・ボブ・ソーントン主演、コーエン兄弟監督・製作の静かなクライム系ヒューマン。コーエン兄弟お得意の、犯罪の中の人間性ドラマですね。

一人のしがない男が犯罪を犯したことによって起こる一連の騒動を淡々と追いかけてゆく物語。簡単なあらすじは以下。

1949年、カリフォルニアの片田舎サンタローザで床屋を営む無口な男エド・クレイン。平凡な毎日を送るエドだったが、ふとしたことから妻ドリスと彼女の上司デイブの浮気を疑い始める。そんなある日、店に来た客の一人からドライクリーニングの商売を始めるために資金を出してくれる人を探している、との話を聞かされたエド。この話にすっかり乗り気になった彼は必要な資金を得るために、ドリスとの不倫をネタに相手のデイブを恐喝することを思いつく。一時は思い通りに事が運んだかに見えたエドだったが、やがて事態は予想もしない方向へと転がり始めた……。

バーバー – allcinema

とにかく不思議な映画。感想が特にない。面白いってわけでもない。だけれども、見入ってしまう。なにかを考えてしまう。魅力的には見えないけれど、魅力がある。そんな映画。

白黒の画面に映るビリー・ボブ・ソーントンは、なんとも言えない哀愁を醸し出す。この役者は本当に煙草がよく似合う。バッドサンタ然り。そしてスカーレット・ヨハンソン。清楚な役柄を演じようとしても、彼女からはセクシャルな匂いしか感じない。完璧な配役だと思った。

カンヌで監督賞を受賞したのは、伊達じゃない。

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